定着率が違う!!日本史勉強の核心
こんばんは!ひろきです!
いきなりですが、次の4つの事例を古い順に並び替えてみてください!
A 延喜の荘園整理令
C班田収授法
D墾田永年私財法
(2017年河合塾全統マーク模試より)
どうでしょうか?
答えは、C→B→D→Aの順番です!
間違えてしまったあなたに質問です。今まで日本史という科目に対して
「せっかく覚えたのに次の日にはほとんど忘れてしまう」、
「どれだけ時間を割いても定着しない」と悩んだ経験はありませんか?。
「自分は暗記する能力がない」。
そう自分を責めていませんか?
そんなみなさんに声を大にして伝えたいことがあります!
あなたは悪くない!!悪いのは、あなたが正しいと信じている勉強法だ!と。
今まであなたはどのように日本史を勉強してきましたか?
振り返ってみてください。
先生が配ったプリントの穴埋め、
赤色でノートに書いてある重要語句をひたすら書き連ねる、
電車の中では一問一答を片っ端から暗記するなど、とにかく頭に詰め込もうと必死になっていたのではありませんか?
そんなあなたに僕は断言します。
そんな勉強法で点数が上がるわけがない。
そして何より、楽しいはずがない。
現在行われている日本史の教育は、
「断片的に深く」という傾向があります。
例を挙げると、上記の問題に登場する飛鳥時代に行われた班田収授法(646年)を学校で習うとき、
多くの場合それと同時に、飛鳥時代に行われた他の出来事、
例えば有名な乙巳の変(645年)や壬申の乱(672年)など多くの事象を、
同年代に起きたからという理由だけで深掘りして頭の中に叩き込まれます。
そうすると何が起きるのか。
歴史の「物語」
が分からなくなります。
日本史の点数を上げるために最も大切なのが、この物語を理解することです。
学校の短い年代を集中して勉強するという方法から一旦距離をとって、
歴史の大きな流れをまずは捉えられるようになることを目指しましょう。
今回の問題も実は一つの物語です!
1.Cの班田収授法(646年)は、
有名な公地公民化政策の一環として、
「戸籍に登録された6歳以上の全国民に口分田を与える」と定めたものであり、
6歳以上の全国民が同じ面積の土地をもらえるようになりました。
ここから農地に関する物語がスタートします。
2.時が流れて723年、
人口の増加に伴い口分田が足りなくなってきました。
そこで、新たな口分田を確保するために中央政府(当時のお偉いさんたち)が打ち出したのが、Bの三世一身法です。
内容は簡単!!
頑張って自力で開拓した農地は孫の世代まで(三世代)自分達のものにしていいよ!っていうだけ!
ここで一つ質問です!
あなたならこの条件で頑張って荒地を開拓しますか??
当時の人々はしませんでした。
ちなみに僕もしたくありません。笑
(三世代しか使えないなら、何年もかけて全身筋肉痛になってまでやろうとは思えませんでした。そんな僕は自分勝手なのでしょうか?笑)
3.そして20年後の743年。
こんな怠け者ばかりで困ってしまった政府は、Dの墾田永年私財法を出し、
自力で耕した農地はそれからずっと私有することが許されました。
気づきましたか?これが、
「公地公民」(土地と民はみんなのもの)というあの有名なルールが破綻した瞬間です。
(めちゃめちゃ高校の試験で記述問題出るよここ)
4.これ以降土地の私有が始まり、
大きな土地(荘園)をもつ勢力が出てきました。
この荘園が脱税するのを防止するために発令されたのがAの延喜の荘園整理令(902年)です。
この後、受験生がこんがらがって仕方のない荘園公領制が複雑化していき、
土地の支配体制もその時代に合わせて変化していきます。
まとめ
今回は農地に関する物語を見てきました。ここまでみてきたように、
歴史で起きていることには全て理由があり、物語があります。
物語を通して理解した歴史は、
ただ暗記して詰め込んだ歴史よりも
「何百倍」も記憶に残ります。
そして何より、
日本史を勉強することが退屈な作業から、
「楽しい過去への冒険」
に変わります!
まずは、一つの事柄を覚えようとするときに、その原因は何か、それが後にどのような出来事を引き起こしたかも含めた、
この3点セットの流れを常に意識しましょう!
日本史は物語だ!
そう思えるようになり、
原因、出来事、その後の影響
の3つの流れを掴む努力を始めた瞬間からあなたの日本史の点数に
「目に見える変化」
が現れてきます!
ちなみに僕は、この3点セットの流れを意識した解き直しを行い始めてからわずか45日で模試の点数が42点から91点まで上がりました!日本史の点数が伸びずに悩んでいるあなた!
是非一度試してみて下さい!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を読んでくれた受験生のあなたを心から応援しています💮