ひろき

日本史Bを42点(9月)からセンター本番100点まで伸ばした経験をもとに、日本史で悩む高校生にできる限りのサポートをしたい。いくら勉強しても思うように点数が伸びず、諦めかけている高校生の心を支えたい

「日本史一問一答」やらなくてもセンター試験8割取れるって知ってた?

受験生のみなさん!

 

こんばんは!

 

ひろきです!

 

今回はみなさんご存知のこの参考書について書いていこうと思います。

その参考書とは、、、

   f:id:hiroki2455:20191208175119j:image   f:id:hiroki2455:20191208175702j:image       

そう!「日本史一問一答」です。

 

大半の受験生は一度は使ったことがあるのではないでしょうか?

今回はセンター試験の日本史勉強に一問一答が必要なのかどうか書いていこうと思います。

 

いきなり結論から言うと、

センター試験で日本史の得点を取るために

 

「一問一答は全く必要ありません。」

 

朝の満員電車に揺られながら電車の中で日本史一問一答を見ていたあなた!

早急にやめて、

英単語など他の勉強をするべきです。

 

では、なぜ一問一答が必要ないのか。

それは問題の意図が全く異なるからです。

試しに次の問題を見てください。

f:id:hiroki2455:20191208181740j:imagef:id:hiroki2455:20191208181754j:image

これは昨年2019年に行われたセンター試験日本史Bの、大問4番のB問題です。

 

答えは出せますか?

 

正解は、

問5 ③(→水野忠邦による天保の改革

問6 ②

 

この問題を正解するのに必要な力は何でしょうか。

 

それは、

「歴史の大きな流れ」を捉える力です。

 

例えば問5

この問題は、松平定信による寛政の改革について考える問題でした。

まず歴史という大きな流れの中で、

この寛政という時代はどんな時代なのか。

 

ざっくりいうと、

「大真面目な松平くんが世の中をキュッと締め上げる」てなイメージです。笑

 

原因(背景)

(→民衆からの批判の嵐。

実際に、意次の息子意知が江戸城内で刺殺された時、民衆はその犯人であった旗本佐野政言「世直し大明神」と称えるほどであった。

こんなに嫌われる方がすごいですよね笑)

 

(→当時の状況の想像図である「凶行図録」には、空腹のあまり自分の手や足を食べる村人の様子も描かれている)

 

 

「このような時代にあなたなら、これからどんな対策をしますか?」

 

 

考えてみてください。

 

松平さんはこのようなことをしました。

 

出来事松平定信がやったこと)

  • 飢饉対策

囲米の制:飢饉に備え地域ごとに、社倉、

     義倉を設置し米を蓄えさせる

 

旧里帰農令:農村で、米を作る人員を確保する

      ため、都市部に出稼ぎに来ている

      農民に資金援助をし農村に返す。

(実際に村に帰った人は4人だけ。頑張れ松平さん笑)

 

七分積金の制 町費を節約し、浮いたお金の 

       70%(7分)を飢饉時の農民救

       済資金に当てる

 

  •  社会の統制

 

人足寄場の設置 無宿人(ホームレス)を集め

        て職業訓練、社会復帰対策を

        行い、治安の良化を目指す。

 

寛政異学の禁 朱子学を通して幕臣の士風(武

       士としての振る舞い)の刷新

(1797年には、林家の私塾であった湯島聖堂を幕府直轄にし、昌平坂学問所と改称)

 

出版統制令 山東京伝(洒落本作家)や

      恋川春町黄表紙作家)、それら

      を売り出していた蔦屋重三郎 

     (今のTSUTAYAのモチーフ)を処分

      し風俗(民衆の娯楽)を統制

                 などなど

どうでしょうか?

 

原因が分かると、出来事(松平定信が行なったこと)がなんだかとても

   「当たり前」

のことのように感じませんか?

 

この「当たり前」こそが、

センター試験の日本史で点数を上げるために

いっちばん大切な感覚です。

 

歴史上の出来事、どれをとっても 

原因(背景)があります。

それに対して、当時の人が「当たり前」だと思って行動してきた積み重ねが歴史です。

 

「なんか歴史の教科書に載ってる人って、自分とは全く違うすごい人なんでしょ?」

 

そういう前提で日本史の勉強をしようとしている人がいますが、それは違います。

 

そこに写っているている歴史上の人物は全員、あなたと同じ人間です。

中には変わった人もいますが、ほとんどの場合、あなたと同じように感じ、考え、行動しています。

 

センター試験では、原因(背景)からどのような出来事が起き、その出来事はその後に起きる出来事にどう影響していくかの

「大きな流れ」

を問う問題が非常に多く出題されます。

一問一答を使って、

どんなに「1867年大政奉還」という事実を覚えたところで、

その断片的な知識はセンター試験の得点、

ひいては第一志望合格には結びつかないのです。

 

これは、いち僕の意見かもしれません。

しかし、最近、歴史の一問一答を授業教材として扱わない高校が増えているのも事実です。

 

それは、センター試験の日本史では、

一問一答のようなただの暗記」は通用しないことを示しています。

 

何度も言いますが、センター試験において日本史で要求される力は、

歴史の「大きな流れ」を捉える力

 

言い換えれば

 

歴史を一つの「物語」として捉える力です。

 

その中で、年代ごとに断片的な知識をつけていく一問一答は

 

 「全く必要ありません。」 

 

学校の定期試験など、試験範囲が限定されている試験なら、「大きな流れ」を捉える必要がないので、一問一答はそれなりに活躍していたことでしょう。

 

しかし!!

 

センター試験の試験範囲は、

「人間が地球に誕生してからから現在までの全て」です。

 

「大きな流れ」を捉えられなければ、日本史の点数が取れることはありません。

 

センター試験

大学受験生最初の関門まであと40日!

もうこの時期からは、どんどん過去問を解いて、以前の記事で紹介した、

原因、出来事、その後の影響

3点セットを意識した解き直しを徹底してやる。

このサイクルこそが、1番効率よく点数が上がる方法だと確信しています。

 

「今すぐ一問一答をゴミ箱に捨てて、3点セット解き直しのサイクルで、合格勝ち取ろう!」

 

「今からでも絶対に、センター試験日本史9割取れます!!」

 

しんどい時期だろうけど、受験生頑張れ!

 

🎧受験生への応援ソング🎧

 

今回は、ONE OK ROCKさんの「努努」です!

「夢は見るもんじゃなく叶えるもの」

シンプルですがとても響きますよね。

真っ直ぐに第一志望合格という「夢」を追いかける受験生の背中を押してくれる曲です!

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!

この記事を読んでくれたあなたを心から応援しています💮